思わず駆け寄って他の自転車をどかした。
もうヘルメットも被って出発するばかりだったが、ほっておけなかった。

病院は主に接骨を担当している。だからお年寄りや、私のように
事故の後遺症と闘っている人がよく利用しているのだ。
当然歩行が困難な患者さんが多い。
そんな病院の入口を塞いで知らん顔。どういう神経をしてるんだ?

おばさんが自転車で帰って行ったあと、車が1台やってきた。
建物の隣にパン屋の駐車場と病院の駐車場がある。ところが
行列客が病院の駐車場まで埋め尽くしているため、車が入れない。
仕方なく路駐した車から降りてきた少年が、親に支えられながら
変形した足を引きずって病院に入って行く。
行列の目の前をとおっていく。
だれも車買取で見向きもしない。自転車をどかそうともしない。

こ の や ろ う